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「コミュニティハウジング」とは?シェアハウスとは何が違う?

”モアザインアハウス”がかかげる「コミュニティハウジング」の考え方について説明します。

”モアザインアハウス”は「コミュニティハウジング」という考え方の居住環境のコンセプトをかかげています。「社会をシェアし、社会とつながる」といっていますが、シェアハウスとは何が違うのか?改めて、説明します。

  • シェアすることって何がいいの?
  • コミュニティを意識した住まい方の色々
  • 「コミュニティハウジング」の目指すところ

シェアすることって何がいいの?

そもそも、「シェア」という言葉はインターネットやSNSの進化とともに語られるようになってきました。デジタルテクノロジーをつかうことで、「人やモノ、サービスなどを互いに分け合ったり、一緒に利用したりすること」がおこないやすくなり、モノを所有するのではなく、必要なときに必要なだけ共有したり、交換したりする経済活動「シェアリングエコノミー」という考え方も生まれてきました。個人の車を貸し借りする「カーシェア」、住宅を貸し借りする「民泊(Airbnbなど)」、フリマアプリを通じた「モノのシェア(メルカリなど)」がまさにそれです。

そうしたシェアのメリットは以下のような点があげられます。

  • 「節約」になる : モノやサービスを貸し借りすることで、購入するよりも費用を抑えられます
  • 「もったいない」を減らす : 使われていない遊休資産を有効活用でき、ムダな消費も抑えられます
  • 「環境」にやさしい : 効率的に資源や資産を利用することで、環境問題の解決にもつながります

また、こうしたやり取りの中では、利用者同士の信頼関係も大事になります。個人としてシェアのメリットを得ながら、お互いに信頼関係を築き上げて、利用者コミュニティや地域が良くなることにもつながる仕組みになれる。だからこそ、そうした特徴を活かした住まい方が注目されるようにもなっているのです。

日本の政府も「共助」「共生」「共創」といったキーワードを唱えており、これからの日本社会ではシェアのメリットを活かした社会が重要になると考え、日本全国のそうした取り組みの支援を積極的におこなうようになっています。

コミュニティを意識した住まい方の色々

こうしたシェアやコミュニティを重視した住まい方はすでに社会に浸透し始めています。日本に限らず、世界中でそうした取り組みが生まれ、シェアの恩恵を活かした住まい方、豊かなコミュニティをつくり、その恩恵をうける居住環境が生まれています。

シェアハウス(shared residence/shared house)

日本でもかなり浸透した言い方として知られているのが「シェアハウス」でしょう。「リビングやキッチンなどの共有部分を複数人で使い、個室はプライベートな空間として利用する賃貸住宅個室」のことを指し、2~5人程度でシェアして住まう形式もあれば、100人規模でひとつの建物に居住している形式もあり、その形式はさまざまです。日本で普及している多くは「個人」として契約・入居するものですが、住まいのコミュニティを大事にした運営が特徴となっています。

コハウジング(Co-Housing)

オーストラリア・メルボルンのまちには「コハウジング」という考え方の集合住宅が存在します。「Nightingale Housing」もまた、コミュニティを重視しており、一人暮らし、子育て中の家族、高齢者などの多世代が交流でき、支え合う仕組みをもっています。「Build Less, Give More(最小限の建築がより多くをもたらす)」というコンセプトに沿って、最小限の設備ではあるが、賃料も安く、エコでもあるヒトにも地球にもやさしい暮らしを実現しているのです。

コーポラティブハウス(Building co-operatives

複数の入居希望者が集まって組合を結成し、自分たちの理想の住まいを共同で建設する住宅方式を「コーポラティブハウス」と言いますが、その考え方はイギリスで約200年前に発祥し、日本では1960年代に初めて建設されたと言われています。組合によって入居者同士のコミュニティがつくられやすい一方で、まちや地域住民と関わるきっかけが少ないという課題があるなか、最近では、住む前からまちとのつながりを生み出すことにトライするケースも生まれています。

「コミュニティハウジング」の目指すところ

わたしたち”モアザインアハウス”の言う「コミュニティハウジング」も同様の考え方をしていますが、とくに以下のような特徴を持って住まい方をつくり上げています。

「世帯」中心設計

シェアハウスと一番違う点はこの部分にあります。シェアハウスほど「シェアしている」状態ではなく、世帯、つまり家族の絆やプライベートを大事にしながら、家族同士のつながり、個人同士のつながり、まちとのつながりという多層のコミュニティを意識できる形式を目指しています。各世帯で完全に区切られたプライベートの居室は決して広くありませんが、コミュニティスペースとしての1階のコミュニティリビングや屋上、軒先を利用しながら、生活を充実してもらうようにしています。

屋上でニワトリを飼えないか模索したり(実現できてませんが笑)、軒先でフリーマーケットをおこなってみたり、パパがいなくてさみしい日は声掛けして集まれる人たちで夕食を共にしたり、まちの行事やイベントにみんなで参加したり、、

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こうした形式がはたしてコミュニティを豊かにできるのかはわたしたちも当初わかりませんでした。もっとシェアハウスのようにシェアしあっていないと、まちとつながるような試みをもっと取らないと、豊かなコミュニティは育まれないのでは、とも思っていました。しかし、世帯だからこそ、子供たちがいるからこそ上手くいっている部分があると実感しています。

子供も大人も「かすがい」になれる

当たり前のことですが、子供は学校などのコミュニティに属して、そこからつながりを持ち帰ってきます。子供が「かすがい」となって、大人たちに新たな人とのつながり、地域とのつながりの機会をもたらしてくれますが、大人たちにとってはそれらが安心安全かどうかは必ずしもわかりません。"モアザンアハウス"のコミュニティ、パパママ同士の連絡網はセーフティネットのようになり、不足情報や判断材料を提供してくれます。子供にとっても、大人にとっても、安全性が確保されていることは重要です。反対に、ある程度の安全性を確保できていれば、新たな挑戦に一歩踏み出しやすくなり、その一歩から新たなつながりを持ち帰ってくれます。

そもそも家族という存在自体が最小単位のコミュニティです。それがいつも安定しているとは限らないなかで、物理的に距離が近いからこそ支え合えることが多くある、それが「世帯」を中心に考える”モアザインアハウス”という「コミュニティハウジング」なんだと考えています。

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