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「ごはんを一緒に食べる」ことの意味

”モアザインアハウス”のポリシーのひとつである「とりあえずごはんを一緒に食べる」に込めた意味を紹介します。

”モアザインアハウス”は「とりあえずごはんを一緒に食べる」ということをポリシーのひとつに入れています。私たちが「ごはんを一緒に食べる」ことを重要としている理由について説明します。

  • 「共食」の重要性
  • おなかが満たされる=心が満たされる
  • ごはんを通じて、お互いを知る
  • 振舞ったり、振舞われたり、社交マナーの最前線である
  • ごはんから人を大事に、地球を大事にできる
  • 万国共通の「憩いの時間」である

「共食」の重要性

「共食」とは、一人で食べるのではなく、家族や友人、職場の人や地域の人など、誰かと共に食事をすることを指します。誰かと一緒に食事を取ることは「おいしく楽しく食べられる」「絆が深まる」「食事のマナーが身につく」「好き嫌いを減らすことができる」「協調性を育める」「食文化が継承される」などの効果があげられており、食育のひとつとして注目されています。

いっぽう、1人で食事をすることを「孤食」といい、共食とくらべて身体のだるさや疲れやすさを感じやすく、またイライラすることが多いという食生活の調査結果が出ているなど、社会問題のひとつとしても捉えられており、その解消のためにも共食が重要であると言われています。

農林水産省 HPより

こうした一般的に問われている重要性のほかにも、私たちは「ごはんを一緒に食べる」ことで以下のような要素も得られると考えています。

おなかが満たされる=心が満たされる

「腹が減っては戦は出来ぬ」と言いますが、何をするにもおなかが満たされている状態は大事です。都会の喧騒に囲まれ、ついつい日頃のごはんがないがしろになりがちの人も少なくない中で、おなか一杯ごはんを食べる、いつもよりもカラダに気をつかったごはんを食べる、誰かと会話しながら食事を楽しむといったことは心も満たすことができます。

そして、気疲れ、気苦労、孤独、無気力の解消には、生活の安心安全を確保することがなりより大事。生活の基本中の基本である食事こそ、大事にすべきことだと考えています。

ごはんを通じて、お互いを知る

ごはんを一緒に食べていると、ほかの人のいろいろな面を知ることができます。会話の中で交換しあう情報だけでなく、顔色や心身の健康といったその人の状態から、育った文化やその人自身のクセといったパーソナリティのことまで、食事の準備や「いただきます」から「ごちそうさま」や片付けのあいだのすべてにおいて、お互いを知るためのコミュニケーションのきっかけが転がっています。

それらをお互いに感じ取り、話しあうことで楽しい時間が生まれるとともに、新たな気づきや発見が生まれることが食事の醍醐味とも言えるのではないでしょうか。

振舞ったり、振舞われたり、社交マナーの最前線である

ごはんは人間が知るマナーの基本中の基本です。子育てにおいて、食事のマナーを覚えさせることは苦労が絶えないと言いますが、共食の考え方の通り、大勢で食事を取る機会がマナーや協調性をまなぶ場となれるでしょう。

 

そして、それだけでなく、子どもに限らず社交マナーや社交性を得る場にもなれるのではないでしょうか。食事には、料理を振舞ったり、振舞われたり、それぞれ立場が発生します。そうした立場を理解したうえでお互いに食事の時間を楽しむことができるように振舞うことは社交性の第一歩です。

ごはんから人を大事に、地球を大事にできる

食事は自分たちのカラダを直接的に形成する大事な要素です。カラダに悪い物を食べていれば不健康になり、カラダに良い物を食べていれば健康でいられる、その当たり前のことがなかなかできない状態になっていないでしょうか。実際に日々の食事に気を使うことはそう簡単じゃありません。だからでこそ、お互いに助け合って、そうした機会を少しでも増やせられれば、それに越したことはないですよね。

そして、それは地球環境に対しても同じことが言えます。私たちの食事は見ず知らずのあいだに地球環境をむしばむことに関係しています。日々食べている食材の製造方法から日々の食品廃棄まで、できることから見直していかないと、将来の子どもたちが地球で住まうことができなくなってしまうと言われています。

いきなりそんなことを言われても‥、と思う気持ちもわかります。だからこそ、それもお互いに助け合って、そうした機会を少しでも増やせられれば、それに越したことはないですよね。

万国共通の「憩いの時間」である

「ごはんを一緒に食べることは憩いの時間である」、それは世界中のどんな国においても共通する貴重な行いです。当たり前のように思いますが、欧米、アジア、中東、アフリカなど、それぞれ違う文化や宗教観、風習、状勢などのもとに成り立つ世の中においては、万国共通のモノゴトは案外存在しません。

少なくとも私たちが見てきた30か国以上の中では、「ごはんを一緒に食べる」ことに勝る憩いの時間を、他には経験しませんでした。どの国でも家族や友人たちと揃って食事を取り、会話を楽しむことが喜びであり、そのために日々を過ごしているといっても過言ではないほど大事にされている時間だと感じる国も在りました。

食事の時間を一緒に楽しむことは世界中のどんな人とも仲良くなれる方法のひとつなのは間違いありません。少なくとも私たちはこれまで出会った人たち、育ててくれた人たちへの感謝の気持ちをこめて、さまざまな人をごはんに招き、「とりあえずごはんを一緒に食べる」機会を今後もつくっていきたいと考えています。

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